アフィリエイト報酬の記帳の仕方

アフィリエイト報酬の記帳処理についてですが、やよいの青色申告のソフトなどを利用して自分で記帳するようにしましょう。この際、報酬が振り込まれた時点で記帳する「現金主義」ではなく、報酬が確定した時点での「発生主義」で記帳するようにしましょう。

現金主義...報酬が実際に振り込まれた時点で売上として記帳
発生主義...報酬の振り込まれることが確定した時点で売上に記帳

通帳を見ながら振り込まれた時点で記帳するのが楽ですが、年度をまたぐ場合は若干のズレがでてくるため、発生主義か現金主義かによって支払う税額にも違いが出てきてしまいます。面倒でも正確に記帳することにより、青色申告の特別控除の65万円分を受けることができるわけですので、発生主義で記帳するようにしましょう。

発生主義で記帳する場合、確定した報酬は「売上高」として記帳しますが、まだ入金はされていないので「売掛金」の状態となります。売掛金というのは、ツケで商品を販売した状態のことですが、アフィリエイトの場合も広告掲載というサービスをASPに先にご提供し、あとから入金されるわけですので、掛けでサービスを販売したという意味合いになります。

発生した報酬が確定するタイミングは各ASPによって違いがありますが、概ね、月はじめに前月分を確認しておくようにするとよいでしょう。目安は以下のとうりです。

アクセストレード:毎月1日(報酬支払履歴の欄)
エーハチネット:毎月1日の夕方(支払い報酬額の欄)
バリューコマース:毎月1日(報酬支払情報)
アフィリエイトB:毎月15日(お支払履歴)
アドセンス:月の初旬(収益の確定額の欄)

※別途、固定費などがある場合は要確認

例えば、アクセストレードの場合、1月~2月中に発生した成果は、概ね3月中には徐々に確定していき、その総額が4月1日には判明します。ですので、4月1日に、3月中に確定した報酬を「3月分の売上高」として記帳し、5月15日に口座に実際に振り込まれた際に、売掛金の回収として記帳するとよいでしょう。

この際、エーハチネットなど振込手数料がある場合は、その分を支払い手数料として経費として記帳します。
アフィリエイト帳簿の作成方法

アドセンスの場合、前月分が月の初旬に確定してその月のうちには振り込まれますので、2か月先ではなく、同じ月になるはずです。厳密にいえば、確定するのは月の初旬ですので、売上と回収は同じ月になるとは思います。ただ、実質的には前月に確定した報酬になると思うので、前月分の売上にカウントするのがよいかもしれません。

この売上高に記帳する際の判断についてですが、私の場合は確実に報酬が振り込まれることが判明した時点で記帳しています。ですので、最低支払金額に達していない場合などはカウントしてませんが、正確な情報については最寄の税務署に確認してみることをおすすめします。