合同会社設立によるアフィ税の削減

アフィリエイト収入の金額に応じて最適な納税の形があるわけですが、お小遣い程度でしたら「雑所得」、サラリーマンの月給程度でしたら「個人事業による事業所得」、月間100万円ごえの場合は「法人税」により納税するのが最適かと思われます。

このなかで、月数十万円程度でしたら特に悩むこともないかと思いますが、月収100万円をこえてきますと、経費率の低いアフィ業務では課税所得で1,000万円をこえてしまう傾向があるため、税金の負担が重くのしかかってきて悩みの種となってしまい、アフィに集中できなくなってしまうものです。

そのような場合、法人を設立してしまった方が安上がりになるといえます。

個人事業での収入の場合、所得税と住民税、個人事業税、消費税などを合わせると最大で50%以上にはなりますが、社会保険料や予定納税なども負担が大きくなってくるため、名目上も実効税率上も利益の半分近くが税金関連で消える形になってしまいます。

一方、法人税の法定実効税率はせいぜい38%ぐらいですし、中小企業で800万円以下の場合は15%程度ですので、会社と個人で納税を分散してしまった方がお得といえます。身内などでアフィを手伝ってくれる人がいる場合、役員につけて給与を支払えば課税がさらに分散されますので、個々の税率を低くおさえて合法的に節税することができるわけです。

例えば、月200万円のアフィリエイト所得がある場合、年間で2,400万円になりますが、この状態では個人での税率が50%近くになります。けれども、法人を設立して役員を3人つけ、3人がそれぞれ年間600万円のお給料を会社からもらう形にし、残りの600万円を会社の利益として計上しておけば、それぞれの収入を年間600万円におさえることができるため、税率を低くおさえることができます。

また、売上で1,000万円以上あると消費税の納税義務なども発生してきますので、それだけの負担を考えても、1000万円に達しそうな場合には、さっさと法人化するのが最適といえるでしょう。
消費税は個人と法人では別扱いですので、個人事業で1000万円に達しそうなときに法人化するとお得といえます。

この法人を設立する際、株式会社が有名ではありますが、合同会社で設立すると小回りが利くので何かとメリットが多いです。合同会社はあまり数は多くないようですが、アップルの日本法人や西友なども合同会社として運営されています。(wikipedia参照。)

なにより設立費用が安いですし、決算関連でも決算書を公表しなくてすむメリットがあります。ほか、社会保険関係でも、法人は原則的には厚生年金への強制加入ではありますが、役員のみの一人会社の場合はある程度は融通の利く面があるかもしれません。

面倒くさいのは嫌だけど、法人を設立して自分の給与を人件費として計上し、給与所得控除なんかももらって節税したいアフィリエイターには、合同会社が最適といえるでしょう。

ただ、個人事業と比較すると、毎月決まった金額での役員報酬となりますので、入ってきた分をまるまる使えるわけじゃなくなってしまいます。月給取りの生活になりますので、月200万のアフィ報酬が入ってきた際にも、そのままお小遣いとしてパーっと使うことができなくなってしまい、モチベーションは低下してしまうかもしれません。

法人化すると社会保険などの役所関係での手間もかかりますし、ある程度の堅苦しさみたいなものが出てきてしまい、結果としてモチベーションが低下、収益も減少してしまう可能性もありますので、かえって個人事業のままでやっていた方がよかったというケースもあるかもしれません。

もともとアフィリエイターには自由人が多い傾向にありますので、サラリーマン気質が苦手な方は、多少は税金の負担が高くはなるものの、個人事業のままで継続する方が良い結果になるかもしれません。