国民年金基金加入でアフィリエイトの節税対策

アフィリエイトでの節税を考える場合、「国民年金基金」も節税効果の高いものとなります。通常の国民年金の場合、年間でもせいぜい18万円程度ですが、上乗せの国民年金基金の場合は上限が月額68,000円ですので、年間81万円程度が所得控除の対象になります。

例えば、月収200万円程度のアフィリエイターの場合、課税所得では1800万円を超えてくるかと思いますが、この場合は名目上の税率では50%を超えてきます。正確には復興税の影響で50,84%になりますが、アフィリエイトで新たに100万円の収益が増加したとしても、その半分程度は税金で消えてしまうことになるわけです。

もちろん、国と住んでいる地域にたくさんの税金を納めることは私たちの義務ですので、個人的にはあまりガツガツ節税するのはどうかとも思います。けれども、公的、私的年金に関わらず、年金制度の破たんが懸念されている状況です。

そのような意味でも、国民年金基金などに加入して節税することは、わたしたちの年金制度を支えるという意味でも社会貢献になるわけですので、堂々とがっつりガツガツ節税するのがよいと思います。

この国民年金基金についてですが、公的な制度ではない私的年金ではあるものの、支払った掛け金は全額が所得控除の対象となるので、国の方でもある程度は推奨している類のものかと思われます。

どの程度の節税効果があるかといいますと、上限が月68,000円ですので、最大で年間816,000円の控除額となります。例えば、税率5割ごえのアフィリエイターの場合、最大で約40万円程度の節税効果が見込まれます。

つまり、80万円払って40万円の節税をし、将来の年金で80万円前後をもらえるという計算になりますので、40万円も丸儲けっていうわけです。これをサーバーやドメインなどの経費で計上しようとする場合、80万円も計上するのはなかなか難しいですが、社会保険関連の控除を利用すれば、簡単に節税できてしまうことでしょう。

ただ、月20万円ぐらいのアフィリエイターの場合、そもそもの税率が20%程度かと思いますので、それほどの節税効果は見込めません。加えて、国民年金基金は積立不足が35%ぐらいあり、「国民年金」とは違い私的年金ですので、破たんするリスクもけっこう高めです。また、インフレで目減りしますし、月数十万円程度の収益であまり税率が高くないとしたら、あえて加入するべきではないかもしれません。

とはいえ、アフィリエイト収入の増加で税率が高くなってきた際には、多少は破たんのリスクがあるものの、それ以上に節税効果が高めになってきますので、積極的に利用するのがよいでしょう。

積立不足が35%あるものの、最近はアベノミクスの株高の影響で多少は持ち直しているような気もしますし、これまでの掛け金の総額以上の資産は維持しているようなんで、仮に破たんした場合でも、元本割れするかちょっとだけマイナスぐらいで済みそうな気がしています。

節税によるメリットを考えますと、税率50%の人は解散時の元本割れ50%まで、税率20%の人は20%割れまでが損益ラインかと思いますので、ある程度のアフィリエイト収益がある人は国民年金基金も選択肢に入れるとよいかもしれません。