グーグルアドセンスとA8ネットを比較

クリック単価型アフィリエイトのグーグルアドセンスと、成果報酬型のA8ネットを比較してみました。
それぞれクリック型と成果報酬型の代表的なASPですが、広告掲載の方法や審査の通りやすさなどにけっこうな違いが生じてきます。

報酬の確実性はアドセンスが有利

アドセンスとA8ネットでの大きな違いといえば、報酬の確実性という点が第一にあります。
クリック単価型のグーグルアドセンスでは、広告がクリックされた時点で収益が発生します。

それに対して、成果報酬型のA8ネットでは、クリックされて広告主のサイトへと移動したあと、実際に商品が購入されたり、資料請求がされないと報酬は発生しません。
加えて、成果が発生しても、広告主に承認されないと報酬は確定しません。

また、100回広告が表示されたとしても、そのうちの1%クリックされ、購入などに結びつくには、さらにまた1%程度という成約率が一般的ですので、前提としてある程度のアクセス数が必要になります。
なので、A8ネットなどの成果報酬型のアフィリエイトは、若干初心者には難しいような気もします。

例えば、エーハチネットで成果報酬1,000円のアフィリエイトがあったとして、1万回表示された際のクリック数が100回あり、1件の成果が発生したとすると報酬額は1,000円になります。

エーハチネット

成果報酬単価:件1000円
表示回数1万回
100クリック
1件の成約(成約率cvr1%)
=1件×単価1000円
=報酬1000円

この場合、クリック単価10円で報酬をもらったとしても、報酬は同じく1,000円となりますので、成果報酬型でもクリックタイプのアドセンスを利用しても変わりありません。

アドセンス

クリック単価:10円
表示回数1万回
100クリック(クリック率ctr1%)
=100クリック×単価10円
=報酬額1000円

ただ、最終的には同じ割合に収束するとしても、クリック数が100回に満たない月などは成果が発生しない可能性もあるため、クリックされた時点で報酬を受け取った方が確実性は高いです。

特に、アクセス数があまりない初心者の方にとっては、100クリックに達するまでに何か月かかるかわかりません。また、成果報酬の場合は承認作業もあるため、初めて報酬を受け取るまでに時間がかかり、モチベーションが低下してしまうかもしれません。

そういった点では、アドセンスの方が初心者の方には取り組みやすいと思われます。

コンテンツマッチの精度は成果報酬のエーハチネットが有利

アドセンスの場合は自動でサイト内容にあった広告が配信されますが、成果報酬の広告はサイト運営者自身が「あの企業のあの商品」といった形でピンポイントでキメ打ちできますので、自サイトのコンテンツ内容に最も合致した商品の広告を掲載することが可能です。

アドセンスは機械的なプログラムでコンテンツマッチするのに対し、成果報酬は人間の目で直接コンテンツマッチできるため、広告配信の精度という点でいえば、成果報酬に軍配が上がるはずです。
コンテンツマッチ精度が高いといわれるアドセンスといえども、人間自身が直接対応する場合と比較すると精度の面で差があります。

このコンテンツマッチの精度は成約率の差につながることになり、結果として報酬額の違いにも影響してきます。

千差万別な訪問者のニーズを正確にくみ取り、まさにこの商品という広告を掲載し、レビュー掲載などで訪問者の購入障壁を低くすれば、成約率を20倍の20%程度まで高めることも実際に可能です。

上記の例でいえば、成果報酬の成約率が20倍になることによって、報酬額も20倍の2万円にすることもできるわけです。加えて、特別単価で1.5倍などになることもあるため、最終的には30倍になることもあります。
さらに、純広告などの固定費も頂けるようになれば、わずか数万程度のアクセス数でも月100万円以上を稼ぐことが可能になります。

クリック広告で同じレベルを稼ぐには、単価10円で月間10万クリック、クリック率1%で1000万ページビューが必要になりますが、効率の面でかなりの違いがあります。

このコンテンツマッチ精度の向上により、成約率を飛躍的に高めることのできる点が、成果報酬アフィリエイトの醍醐味ともいえるでしょう。

クリック率(CTR)より成約率(CVR)に注目した方が収益の向上がはやい

アフィリエイトサイトでいえば、クリック率よりも成約率に注目した方がサイト収益の向上がはやいですし、サイト運営の充実感も高い傾向にあります。

クリック広告の場合はクリックされればよいわけですので、クリックされやすい広告の配置方法とか、リンクの色とか、あるいはとにかくアクセス数を集めるという点に視点がいきがちです。

一方、成果報酬のアフィリエイト広告の場合、クリックした先で実際に購入に結び付かなければ意味がないため、訪問者の意図にあった商品をご紹介したり、あるいは信頼性のあるデザインや文章にするなど対応しなくてはいけないことが多いです。

つまり、クリック広告の場合は広告の配置方法などに意識が行くのに対し、成果報酬の場合は訪問者が何を求めているのかに意識が向かいます。
前者の場合は広告の配置方法をテストすることに時間をかけることになりますが、後者の場合はコンテンツ内容の充実と修正に時間をついやすことになり、その違いはコンテンツの質にも差が出てきてしまいます。

また、アドセンスのクリック広告においても、いわゆるスマートプライシングという調整機能がありますので、成約率を抜きにして収益の向上は見込めません。

そのような意味では、最初から成果報酬広告にて、成約率の高いサイトを構築することに着目した方が、アフィリエイト収益の向上もはやいかと思われます。